AAWirelessの音途切れ問題は2月の末の記事に書いた通り、いったんだましだまし使っています。
ただ、やっぱりあの後もそれなりに音の途切れが出ていたので、解決についてあきらめたわけではありませんでした。
ちょうどGoogle Geminiの1か月無料トライアル中であったので、いろいろなことを調べてくれると評判のDeep Researchの機能を使って聞いてみることにしました。
問いかけは割とシンプルでして、
「AAWireless2で音途切れ問題に遭遇しました。対処についてまとめてください。」
という内容です。

そうするとGeminiから、こういう調査でよいか?という確認が来ますので、リサーチ開始のボタンを押します。
そして数分経つとレポートをまとめてくれます。
かなり長いので冒頭の部分だけまずは転記します。
AAWireless 2における音途切れ問題の診断と解決のための包括的ガイド
1. はじめに
1.1 問題の認識
AAWireless 2を使用してAndroid Autoをワイヤレスで利用する際、音楽再生中やナビゲーションの案内中に音声が途切れる(音途切れ)という問題は、一部のユーザーにとってフラストレーションの原因となっています。この現象は、快適なドライブ体験を妨げる可能性があります 。
1.2 レポートの目的と範囲
本レポートは、AAWireless 2における音途切れ問題に特化し、その診断と解決を支援することを目的としています。AAWireless公式リソース、ユーザーコミュニティ(Reddit、XDA Forumsなど)、および一般的なワイヤレス接続のトラブルシューティング原則から得られた情報を統合し、体系的かつ実践的なステップバイステップのガイドを提供します。本レポートは、提供された情報源に基づく実行可能な解決策に焦点を当てています。
1.3 レポートの構成
本レポートは以下の構成で進められます。
- AAWireless 2の音途切れを引き起こす可能性のある原因の特定
- 体系的なトラブルシューティング手順のフェーズ分けによる解説
- ユーザーコミュニティから得られた知見と解決策
- 原因と対策をまとめたサマリー表
- 公式サポートへの問い合わせに関するガイダンス
なかなか賢そうなレポートの出だしですね。全文は長いので要約をお願いしてみました。
そこで目に留まったのが、
スマートフォン設定の最適化: バッテリー最適化(節電モード)をAndroid Auto、AAWirelessアプリ、音楽アプリに対して無効化します 。位置情報設定(Wi-Fi/Bluetoothスキャン)の調整も有効な場合があります 。
という部分で、本文を見返すと、
2.4 デバイス設定の競合
- 説明: スマートフォン上、またはAAWirelessアプリ自体の設定が、ワイヤレス接続の安定性やパフォーマンスに悪影響を与えることがあります。
- スマートフォン設定:
- バッテリー最適化/省電力機能: 特にSamsung製スマートフォンにおける積極的なバッテリー節約機能は、Android AutoやAAWirelessが必要とするバックグラウンドプロセスを抑制し、スタッタリングや切断を引き起こす可能性があります 。
- 位置情報設定: 高精度な位置情報設定や、位置情報のためのバックグラウンドでのWi-Fi/Bluetoothスキャンが、干渉を引き起こしたりリソースを消費したりすることがあります 。
- RAM管理: SamsungのRAM Plusのような機能が有効になっている場合、パフォーマンスの問題(音途切れを含む)に関連しているという報告があります 。
- ネットワーク設定: 特定のモバイルネットワーク設定や「Passpoint」自動接続のような機能が、AAWirelessのWi-Fi接続に干渉する可能性があります 。
- AAWirelessアプリ設定: モード(ドングル、パススルー、直接転送)やその他の特定の設定(VAG Fix、タップ制限、TTS Sinkなど)の不適切な構成が、車両/スマートフォンの組み合わせによっては問題を引き起こす可能性があります 。
- 最適化設定の諸刃の剣: バッテリー最適化は、スタッタリングの原因として頻繁に挙げられており 、ユーザーはAAWireless、Android Auto、および関連するメディアアプリに対してこれを無効にする必要があります。ワイヤレスAndroid Autoは、スマートフォン上で一貫したリアルタイムのデータストリーミングとバックグラウンド処理を必要とします。スマートフォンの製造元は、フォアグラウンドにないアプリのバックグラウンドアクティビティやCPU使用率を制限することでバッテリー寿命を延ばすためにバッテリー最適化を実装しています。これらの制限は、Android AutoとAAWirelessのニーズと直接競合し、リソース不足を引き起こし、オーディオバッファリングの問題(スタッタリング)につながります。したがって、これらの特定のアプリに対してバッテリー最適化を無効にすることがしばしば必要です。しかし、RAM Plus や積極的なバックグラウンドプロセスキラーのような他の「最適化」も、無効にする必要がある場合があります。これらのシステムレベルの「パフォーマンス強化」(RAM Plusが仮想RAMを作成するなど)は、時に独自の遅延や不安定性を引き起こし、逆説的にリアルタイムパフォーマンスを妨げる可能性があります。したがって、ユーザーはバッテリー節約の制限と、リアルタイム処理に干渉する特定のパフォーマンス向上機能の両方を無効にする必要があるかもしれません。
という、Samsungのことが書いてありました。
確かにこのバッテリー最適化観点は気にしていなかったのでさっそく設定を見てみました。
Samsung GalaxyS23 Ultraの設定だと、「制限なし」「最適化」「制限中」の3つがあって、AAWirelessの設定が

「制限中」
になっていましたので、
「制限なし」
に変えておきました。
さっそく検証しようと昨日往復50Kmを508で移動した際には、
1,2回怪しい時があったかなというくらいでほとんど音の途切れが出ませんでした
(ただしゼロではなかった)
よかったよかったと思い、本日スーパーに買い物に行くときには
停車時には何度も途切れた・・・
という悲しい状況に陥りました。
改めてよく見てみると、
・Android Autoのほうも変えたほうが良いこと
・RAM Plusも外したほうが良いこと
が書いてあったので、先ほどこちらの設定も行っておきました。

明日以降、効果を確認してみようと思います。
というわけで、人力では見つけられてなかった解決策を、AIのGeminiに提示してもらうことができました。実際の効果はまだ出きっていませんが、隅々まで調べてくれる能力はAIならではだなと思った日曜日でした。