最終日となった3日目は、まず近くにある恵那峡を見てみました。早朝だったので観光施設も空いていませんでしたが、いろいろ工事をしているのか水も濁っていて今は時期があまり良くないのかなという感じでした。
恵那峡から苗木城までは12Kmほど。ここも近くまで車で登っていけるので、最後の本丸の岩山を登るところ以外は割と楽に行ける場所です。(最後の本丸はまあまあ体力使いますが)
駐車場から本丸のほうに向かうと、かつての苗木城の想像復元図の看板がお出迎えです。スペースが限られる岩山にへばりつくように城を工夫して作った感が伝わってきます。
そして山城を歩いているとよくトカゲ君に会います。もちろん近づくと逃げますが、人間にも興味があるのか一定の距離を保ったままだとじっとこちらも見ています。
そして本丸までは少し距離がありますが、その途中にもしっかり石垣が積まれていて、作り手の「守りを固めるぞ!」という意思が伝わってきます。
石垣をよく見ると、ところどころに巨石が顔を出しており、これはもともとの岩山の地肌をそのまま生かして組み合わせたようです。こんな形の石垣もあまり見ることがない、珍しい積み方です。そしてしばらく歩くとようやく本丸の岩山が見えてきます。ここにも巨石がありますが、これも山の地肌です。
城自体も標高432mの険しい山の頂上にありますが、美濃・信濃・三河・尾張の圧力を受ける国境の城としては安心できなかった模様で、本丸に通じる狭い通路に複数の門が設置されていたようです。
時間をかけて整備していったせいか石垣の積み方も複数あって、歴史が感じられて面白いお城です。
登っていく途中で振り替えると、大矢倉の石垣がきれいに見えます。崩落の危険ありということであまり立ち入れなかったですが、遠めに見るとすっきりしてなかなかイケメンの石垣です。
そして天守があったと思われる頂上の部分には、展望台として枠組みが作られています。
本丸から眺める木曽川とその周辺はなかなか雄大でのんびりした気分にさせてくれます。
(ここからのTX-2の望遠力は別記事を見ていただくとして・・・)
そしてなぜか天守にはFree WiFiが飛んでいました。
通路ももともとの巨石を活用して狭い道を作り出したりしていました。
さすが山城ランキング1位になっただけあって、見ごたえのある城でした。天気がいい日に行ってみることをお勧めします。
さて苗木城に関する書籍ですが、直接あまり見たことがありません。その中で選ぶとすると、武田家滅亡に至る悲劇を描いた
がお勧めできます。ここでも苗木城の攻防が直接出てくるわけではありませんが、木曽氏とのやり取りで苗木城の遠山氏が登場してくる関連です。
続いては岐阜県を後にして、飯田にある飯田城に向かいます。