プジョー508の後方視界と360°ビジョンについて

プジョー508の後方視界と360°ビジョンについて

外観写真などを見ていただいたら分かる通り、プジョー508はデザイン重視のために後方視界が良くありません。良くありませんというか悪く、後方側面は全く見えません。

ドラッグストアの駐車場の同じ場所でアウトバックと508の後方視界を並べてみると一目瞭然で、

こちらがアウトバック


こちらが508

ということで、アウトバックの方はかなりはっきり見えます。(508は天井が低く内装が黒いのもあってほぼ黒という印象もあるかも。)

アウトバックは後方視界、特に窓があって後方側面視界がとても良かったので、購入比較対象だったマツダCX-5の悪さと比べて、購入するポイントの一つになったくらいです。

というのも、4年前はバックカメラは当然あったもののまだ上から見下ろすような360度カメラが標準/オプションともに設定されておらず、主に車庫入れ時に視界の悪さをリカバリする仕組みがなかったためです。
(その当時はヨメも運転するつもりがあると言っていたのもあります。結局一度も運転しなかったけど。)

そしてこの数年で360度カメラがメーカーや車種によって標準装備されるようになってきており、508についても装備が・・・、標準されているのかされていないのかわからない書き方をされています。

公式サイトの諸元表を見ると、

パッケージオプション
 ナイトビジョン/フルパークアシスト/360°ビジョン(フロントカメラ付)/パノラミックサンルーフ

と、40万のパッケージオプションを付けないと 360°ビジョンが付かないように見えます。

単純に値段が高いだけでなく、サンルーフが付くとただでさえ天井が低い後部座席がさらに低くなるので避けたく思っていたので、運転の安全性を考えて試乗前の508購入自体をどうしようかなと思うところまで一度後退しました。

ただWebで調べていると標準でついているという記事もあり、試乗の時にディーラーの担当者さんに確認したところ、

・360°ビジョンは標準装備されている
・パッケージオプションを付けないとフロントカメラがない
・ただし、後方カメラ画像を合成して上から見下ろした画像は表示できるので十分役に立つ
・また、前方後方にはセンサーがついていて、前方のカメラがなくても障害物との距離はモニターに表示される

ということでした。

ということで購入阻害要因が一つなくなって購入に至ったわけですが、カメラが後ろにしかないのにどう表示されるかが謎だと思いますので、画像で紹介します。

イオンで充電した時の写真で、雨が降っていたのでいったん屋内に停め、その後外に停めて充電をしました。

屋内に停めた時の画像は下のとおりで、駐車の枠線にどのように止まっているかがかなりはっきり分かります。(テールランプが壁に反射して赤くなっています)

バックに入れた最初の状態だと、側面の画像は表示されずに黒と灰色の斜線でブラックアウトされているだけなのですが、バックで進めていくと、徐々に側面も合成されて画像が出来上がってくるという仕組みになっています。

なので、フロントカメラがあるとおそらく前方の画像も表示されるのと、合成するまでが早いのかもしれません。

ただ、確かに機能的にはこれで十分で、カメラ一つで表示できるのはなかなか合理的です。

しかし一つ制限があるのは、時間が経つと合成した側面の画像は消えてしまうということです。

消えた後の表示はこんな感じになり、逆にバックに入れて最初に表示されるのもこの範囲で、ここから徐々に側面画像が増えていく形となります。

これはおそらくリアルタイムの360度表示ではなく、ずっと表示しておくと人とか物が寄ってきた時に何もないと誤解を招いて危険ということからの判断ではないかと思います。(想像)

外に停めて充電をした時はこんな感じで、後ろとの距離感も分かりやすいです。また、フロント&バックソナーのセンサーも表示されていて、灰色→橙色→赤色と変わっていきます。赤になるのは30cmくらいということでした。

年式・グレードによってどこまで差があるかまではわかっていませんが、現行の508 ファストバック GT Hybridではこのような後方視界と装備になっているというご紹介です。

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